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原油価格を動かす世界経済のメカニズム

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(本稿は、メルマガ『島倉原の経済分析室』2016年1月31日号の冒頭部分です。著者プロフィールは下記をご参照ください)
http://keiseisaimin4096.blog.fc2.com/blog-entry-55.html

世界の金融市場が不安定化している。
そうした中、株価、為替レートと並んで連日のように報道されているのが、原油価格の動向である。

原油価格の代表的な指標の一つであるWTI先物価格は、今年に入って一時1バレル30ドルを割り込んだ。
2008年の過去最高値と比べればほぼ5分の1、昨年のピークと比べても半値以下である。
さらにいえば、当時の原油価格高騰の起点の1つとなった2003年のイラク戦争当時とほぼ同等の水準である。

今回は、世界経済との長期的な関わりという観点から、原油価格の動向について考察してみたい。

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「原油価格を動かす世界経済のメカニズム」(2016年1月31日号、本稿)
バルチック海運指数が示唆する新たな危機?」(2016年1月24日号)
続・ドル円相場の行方」(2016年1月17日号)
国際情勢の比較文明論的考察」(2016年1月10日号)
岩田日銀副総裁の不吉なジンクス?」(2016年1月3日号)
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バルチック海運指数が示唆する新たな危機?

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(本稿は、メルマガ『島倉原の経済分析室』2016年1月24日号の冒頭部分です。著者プロフィールは下記をご参照ください)
http://keiseisaimin4096.blog.fc2.com/blog-entry-55.html

バルチック海運指数(BDI)と呼ばれる指数がある。
ロンドンのバルチック海運取引所が発表している指数で、鉄鉱石・石炭・穀物などの貨物を運搬する外航不定期船の運賃を取りまとめて指数化したものであり、世界の海上輸送、ひいては貿易の動向を示す有力な指標の1つとして、金融市場で注目を集めている。

このBDIが今年に入り、1985年の算出開始以来初めて400台を割り込み、史上最安値を更新し続けている。
世界経済が新興国ブームで盛り上がっていた2008年につけた過去最高値と比べれば、わずか3%の水準である。

たしかに下記の記事にもあるように、中国をはじめとした新興国経済の混乱を背景に世界貿易が停滞しており、BDIの暴落はその反映と言えるだろう。
それにしても過去30年来の安値とは、同じく暴落が日々取りざたされる原油価格と比べても、明らかに異常な動きである。
http://www.nikkei.com/article/DGXMZO96151490V10C16A1000000/

年明け以降の株価動向からすれば、既に金融危機が顕在化していると言えなくもない。
しかしながらこの異常さは、それ以上の何かを示唆しているのではないだろうか。

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続・ドル円相場の行方

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(本稿は、メルマガ『島倉原の経済分析室』2016年1月17日号の冒頭部分です。著者プロフィールは下記をご参照ください)
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年明け以降、世界の金融市場が不安定さを増している。
中国をはじめとした新興国経済の動向を懸念する声の高まりと共に、株安、新興国通貨安、そして原油をはじめとした商品安が進んでいる。

こうしたリスク回避的な動きが強まる中で、昨年末から円高・ドル安が進行している。
昨年11月末時点で123円台だったドル円相場は、年末時点で120円台、そして先週末は117円台で終わっている。
一時は、人民元切り下げショックで市場が揺れた昨年8月以来の116円台をつけた。
そんな中、「海外のヘッジファンドなどはアベノミクス開始以来初めて円の買い持ちに転じている」という報道がなされた。
http://www.nikkei.com/article/DGKKZO95966760Z00C16A1NN1000/

実は、ドル円相場の行方については昨年10月に一度考察している。
http://keiseisaimin4096.blog.fc2.com/blog-entry-112.html

今回は上記の報道が意味するところを確認した上で、改めてドル円相場の行方を考えてみたい。

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国際情勢の比較文明論的考察

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(本稿は、メルマガ『島倉原の経済分析室』2016年1月10日号の冒頭部分です。著者プロフィールは下記をご参照ください)
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1月3日、サウジアラビアがイランとの外交関係を断絶すると発表した。
イランの首都テヘランで、サウジアラビアが行ったシーア派指導者らの死刑執行に抗議するデモ隊が、サウジアラビア大使館を襲撃したことを受けての対応である。

また、1月6日には、北朝鮮が水爆実験を行ったとの報道があった。
こうした動きも反映してか、年明け以降の金融市場は不安定な状態になっており、世界中で株安が進行している。

以前、『現在はどのような歴史的局面にあるのか』という論稿で、「コンドラチェフ循環」と呼ばれる経済の長期サイクルの観点から、現代の不安定かつ不透明な国際情勢の構図を考察したことがある。
http://keiseisaimin4096.blog.fc2.com/blog-entry-125.html
今回は比較文明論の観点も交えながら、さらなる考察を加えてみたい。

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岩田日銀副総裁の不吉なジンクス?

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(本稿は、メルマガ『島倉原の経済分析室』2016年1月3日号の冒頭部分です。著者プロフィールは下記をご参照ください)
http://keiseisaimin4096.blog.fc2.com/blog-entry-55.html

筆者は、経済評論家の三橋貴明氏が主宰する『「新」日本経済新聞』に隔週1回寄稿している。
昨年の大晦日に配信された記事では、日銀の岩田副総裁が昨年5月27日の講演で「現在の株式市場に過度の強気化は見られず、バブルではない」という趣旨の発言をしたことを取り上げ、「これもまた、そのあたりが中期的な株価の天井であったことを示す不吉なシグナルだった、というのが来年の今頃には判明している…かもしれません(笑)」と述べた。
http://www.mitsuhashitakaaki.net/2015/12/31/shimakura-40/

上記のコメント自体は、リフレ派理論に基づいてこれまでの日銀の金融政策を批判する岩田氏の著作が発表された直後から、実際の経済動向は岩田氏の分析や主張と真逆の方向で推移する、という事態が一度ならず繰り返されてきた「前科」、すなわち岩田氏の分析や主張の不当さを茶化したものに過ぎない(岩田氏の「前科」の詳細については、拙著『積極財政宣言:なぜ、アベノミクスでは豊かになれないのか』などをご参照いただきたい)。


とはいえせっかくなので、本稿では日本の株式市場の需給動向にかかわるいくつかの指標に基づいて今後の相場動向を占い、「岩田氏の不吉なジンクス」の当否を検証してみたい。

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島倉原(しまくら はじめ)

Author:島倉原(しまくら はじめ)
 経済評論家。株式会社クレディセゾン主任研究員。経済理論学会および景気循環学会会員。
 メルマガ『島倉原の経済分析室』(毎週日曜日発行)や、メルマガ『三橋貴明の「新」日本経済新聞』(隔週木曜日寄稿)の執筆を行っています。

著書『積極財政宣言:なぜ、アベノミクスでは豊かになれないのか』(新評論、2015年)

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