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デフレ脱却とはほど遠い企業活動の実態

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(本稿は、メルマガ『島倉原の経済分析室』2015年9月20日号の冒頭部分です。著者プロフィールは下記をご参照ください)
http://keiseisaimin4096.blog.fc2.com/blog-entry-55.html

アベノミクスが迷走している。
下記論稿「アベノミクスの失敗」でも述べたように、家計の実質所得がアベノミクス以前の水準以下となっていることを背景に、民間の消費・住宅投資といった家計を中心とした最終需要が著しく落ち込んでいる。
日本経済は、到底デフレ脱却といえる状況にはない。
こうした状況をもたらしたのが、「第二の矢:機動的な財政政策」の一環、消費税増税であることはいうまでもない。
http://keiseisaimin4096.blog.fc2.com/blog-entry-108.html

にもかかわらず政府側の見解は、実態と乖離した楽観的なものばかりである。
安倍首相は「経済の好循環が着実に回り始め、デフレではないという状況を作り出せた」「我が国経済は四半世紀ぶりの良好な経済状況を達成しつつあり、重い空気を一掃できた」と自画自賛し、2017年4月の消費税増税も「予定通りに行う」と述べている。
http://www.nikkei.com/article/DGXLASFL24HPC_U5A820C1000000/
http://www.nikkei.com/article/DGXLASFS04H3N_U5A900C1PP8000/

甘利経済財政担当大臣も、過去最高水準の収益を達成した企業の設備投資意欲が喚起されて経済の好循環が更に拡大する、という見通しのもと、官民対話を通じて企業に投資を促す意向を表明している。
また、「(安倍政権の)3年間で20年近いデフレの脱却が見えてきた」とも述べている。
http://www.cao.go.jp/minister/1412_a_amari/kaiken/2015/0817kaiken.html
http://www.nikkei.com/article/DGXLASFL08HFS_Y5A900C1000000/

しかしながら、企業活動の側から見ても、「アベノミクスは失敗しており、日本経済は到底デフレ脱却状況にはない」という結論には変わりはない。
そのことを、GDP統計以外の政府統計も用いることによって明らかにしてみたい。

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http://foomii.com/00092/2015092000384428773

※メルマガ『島倉原の経済分析室』は、主流派経済学が軽視している「景気循環論」の枠組みを用いることで、周期的なバブル発生や金融危機のメカニズムを解明しつつ、世界経済・日本経済・金融市場についてのタイムリーな情報分析をお届けしています。
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【2015年9月のメルマガ記事一覧】
ブラジル経済の長期的動向」(2015年9月27日号)
「デフレ脱却とはほど遠い企業活動の実態」(2015年9月20日、本稿)
FRB利上げによる最大のリスク?」(2015年9月13日)
人民元切り下げ後の世界経済」(2015年9月6日)
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島倉原(しまくら はじめ)

Author:島倉原(しまくら はじめ)
 経済評論家。株式会社クレディセゾン主任研究員。経済理論学会および景気循環学会会員。
 メルマガ『島倉原の経済分析室』(毎週日曜日発行)や、メルマガ『三橋貴明の「新」日本経済新聞』(隔週木曜日寄稿)の執筆を行っています。

著書『積極財政宣言:なぜ、アベノミクスでは豊かになれないのか』(新評論、2015年)

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