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恐ろしき錯誤?

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メルマガ「三橋貴明の『新』日本経済新聞」に、『恐ろしき錯誤?』というタイトルで寄稿しました。
今回のタイトルは、題材に用いたアニメ『乱歩奇譚 The Game of Laplace』第9話のタイトルにちなんだものです。


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以下では今回の記事を掲載しています。
【島倉原】恐ろしき錯誤?

From 島倉原(しまくら はじめ)@評論家

おはようございます。
年初から下がりっぱなしの株価でしたが、目先は先週末あたりで一段落といったところでしょうか。
とはいえ、新興国経済の不振、あるいは日本経済自身のそもそもの停滞など、不安定さの根本要因が解消されたわけではなく、まだまだ波乱がありそうな感じです。
そうした中で金融市場の先行きをどう見るべきか―アベノミクス以降はじめて海外ファンドが円買いに転じたドル円相場、あるいは30年前の算出開始以来の最安値に暴落しているバルチック海運指数(世界の海上輸送や貿易の動向を反映する有力な指標の1つ)を題材として、先週、今週と考察してみました。
ご興味がある方は、こちらをご覧になってみて下さい。
http://keiseisaimin4096.blog.fc2.com/blog-entry-139.html
http://keiseisaimin4096.blog.fc2.com/blog-entry-140.html

さて、本日はいつもと少々趣を変え、『乱歩奇譚 Game of Laplace』というアニメについての話題です。
その名のとおり、大正から昭和にかけてのミステリー作家で、少年探偵団、怪人二十面相などが登場する「明智小五郎シリーズ」でおなじみの江戸川乱歩の小説を原案にしたもので、昨年7月から9月にかけて放送されました。
ただし、時代は現代、明智探偵は政府から特別許可を受けて事件解決に協力する高校生、という設定になっています。

先日、もともとは9月上旬に放送された第9話「恐ろしき錯誤」を観る機会がありました。
原案となっているのは、こちらに収録されている同名の短編ミステリーです。
ただし、ストーリーは似ても似つかぬものですが…。
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とはいえ今回、そのストーリーをご紹介したいというわけではありません。
思わず目を見張った、というか笑ってしまったのは、冒頭に挿入された「JAPAN LIVE NEWS」なるニュース番組映像での、以下のようなやり取りです。

男性アナ「株高に沸くマーケットとは裏腹に、今日発売の政府雇用統計は、厳しい現実を示しています。高い有効求人倍率と低い完全失業率以上に、ひときわ目を引くのは就業率の低さです。」
森永郁郎氏(新宿大学政治経済学部教授)「このように低い就業率は、多くの人が求職をあきらめた状況を示しています。求職を止めた人は失業者にはカウントされず、その結果失業率は下がるわけですねえ。また、…」(ここで映像途切れる)
http://streaming.yahoo.co.jp/c/y/00560/v12672/v1000000000000007488/
http://amzn.to/1nsuY41


「今日発売」はご愛嬌としても、失業率の低下が経済の改善とイコールではなく、場合によっては逆の意味を持つことを、短いやり取りの中で的確に伝えています。
しかも、ニュースのタイトルが『賃金・雇用の低迷。トリクルダウンは起こる?』とは…。
現実のメディアではなかなかお目にかかれない、実に見事な報道ではないでしょうか(笑)。

なお、「失業率が低下して、何で経済の悪化や雇用の低迷なの?」と思われた方には、例えばこちらの拙稿が参考になるのではないかと思います。
http://keiseisaimin4096.blog.fc2.com/blog-entry-127.html
http://keiseisaimin4096.blog.fc2.com/blog-entry-76.html

「森永郁郎教授」のモデルとなられた方が、実際にこのような解説、主張をされているのかは定かではありません。
いずれにしても、この場面を発案された方が、相当な問題意識を持って経済について勉強されているのは、まず間違いのないところでしょう(ひょっとすると、本メルマガの読者かもしれませんね…)。

今回のアニメ、既にご覧になった方もおられるかもしれませんが、こうしたところからも経済に関する正しい知識が国民に普及することで、少しでも適切な政策形成につながってくれるかも…という期待も込めてご紹介しました。
なお、雇用環境の改善にとっても適切な政策が「雇用規制の緩和」などではなく「積極財政」であることは、下記拙稿でも述べているとおりです。
http://keiseisaimin4096.blog.fc2.com/blog-entry-82.html

余談になりますが、私自身には、このニュース映像と本編のストーリーとのつながりが全く見えませんでした。
あるいは、「株高と失業率低下は経済が改善している証拠」という現実の政府見解やマスコミ報道をとらえて、「恐ろしき錯誤」と皮肉っているのでしょうか。
とはいえ、前述したように本編のストーリーは原案のそれともまるで別物のようですし、この辺りはあまり真面目に考えてもしょうがないのかもしれませんが…ご興味のある方は是非、こちらの謎解き(?)にも挑戦してみてください。

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島倉原(しまくら はじめ)

Author:島倉原(しまくら はじめ)
 経済評論家。株式会社クレディセゾン主任研究員。経済理論学会および景気循環学会会員。
 メルマガ『島倉原の経済分析室』(毎週日曜日発行)や、メルマガ『三橋貴明の「新」日本経済新聞』(隔週木曜日寄稿)の執筆を行っています。

著書『積極財政宣言:なぜ、アベノミクスでは豊かになれないのか』(新評論、2015年)

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