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ユニクロとドル円相場の行方

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(本稿は、メルマガ『島倉原の経済分析室』2016年4月17日号の冒頭部分です。著者プロフィールは下記をご参照ください)
http://keiseisaimin4096.blog.fc2.com/blog-entry-55.html

2016年4月8日、ユニクロことファーストリテイリングの株価が1日で12.7%下落した。
前日に第2四半期減益決算、さらには通期利益見通しの大幅引下げを発表したことを受けたものである。

主力の国内ユニクロ事業では、商品の値上げが客数の減少を招いて売上が前年同期比を下回り、3割近い営業減益となった。
また、これまで積極的な出店のもとで業績を大幅に拡大してきた海外ユニクロ事業も、中国経済減速の影響などもあり、こちらは3割を超える営業減益となったとのことである。

その後は株式市場全体の上昇傾向もあって一旦下落に歯止めはかかったものの、4月15日時点で決算発表前の株価水準を回復していない。
2015年7月につけたピークから見ればマイナス52.2%、すなわち半値以下に下落している。

国内事業については、消費税増税に代表されるアベノミクスの緊縮財政が、家計消費に与えた影響の深刻さを読み誤ったと言うしかない。
このあたりは本メルマガの読者であれば、拙ブログや拙著『積極財政宣言』、あるいは筆者が寄稿している『三橋貴明の「新」日本経済新聞』などを通じて、先刻ご承知のことであろう。


他方で海外事業だが、筆者は既に本メルマガ2015年10月11日号「ユニクロの株価はなぜ急落したのか」において、ユニクロのグローバル化戦略には構造的な問題点が存在することを指摘している。
http://keiseisaimin4096.blog.fc2.com/blog-entry-114.html

また、翌週2015年10月18日号「グローバル小売業の相次ぐ株価急落」では、世界最大の売上高を誇るアメリカの大手小売業ウォルマートの業績を分析し、同様な構造的な問題が存在することを指摘した。
http://keiseisaimin4096.blog.fc2.com/blog-entry-115.html

今回の減益決算にしても、上記の短期的な世界経済の影響というよりは、そうした構造的な問題が顕在化したものである、というのが筆者の見解である。
今回はそうした見地から、ユニクロの経営の行方について、さらに考察を掘り下げてみたいと思う。

他方で話は全く変わるが、前回4月10日号「ドル円相場の短期的な節目」を発行したところ、先週は円高の流れに歯止めがかかり、むしろ円安傾向で推移した。
http://keiseisaimin4096.blog.fc2.com/blog-entry-159.html
こちらについても先週号の内容を検証しつつ、今後について少々考察しておきたい。

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※メルマガ『島倉原の経済分析室』は、主流派経済学が軽視している「景気循環論」の枠組みを用いることで、周期的なバブル発生や金融危機のメカニズムを解明しつつ、世界経済・日本経済・金融市場についてのタイムリーな情報分析をお届けしています。
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【2016年4月のメルマガ記事一覧】
iPhone販売不振でも上昇するアップル関連株」(2016年4月24日号)
「ユニクロとドル円相場の行方」(2016年4月17日号、本稿)
ドル円相場の短期的な節目」(2016年4月10日号)
日銀短観が映すアベノミクスの歪み」(2016年4月3日号)

【その他関連記事】
続・ドル円相場の行方」(2016年1月17日号)
グローバル小売業の相次ぐ株価急落」(2015年10月18日)
ユニクロの株価はなぜ急落したのか」(2015年10月11日)
ドル円相場の行方」(2015年10月4日)
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島倉原(しまくら はじめ)

Author:島倉原(しまくら はじめ)
 経済評論家。株式会社クレディセゾン主任研究員。経済理論学会および景気循環学会会員。
 メルマガ『島倉原の経済分析室』(毎週日曜日発行)や、メルマガ『三橋貴明の「新」日本経済新聞』(隔週木曜日寄稿)の執筆を行っています。

著書『積極財政宣言:なぜ、アベノミクスでは豊かになれないのか』(新評論、2015年)

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